2011年05月05日

斎藤健太郎先生第5次医療支援隊 報告

斎藤健太郎先生第5次医療支援隊 

 診療が長引き、山の診療所、第5次医療支援隊として4月28日夜に東北に出
発し、仙台に午前2時に到着しました。今回は友人のO先生と看護師、薬局の方
に加え、友人に紹介された、台湾企業D電子のK日本社長他4名を同行し、早朝よ
り、北上町に入り、大指、小滝、月浜、長尾の4地区を回り、いつもの往診を行
いました。小滝と大指では社長を囲み、車座になり、かなり話も盛り上がってお
りました。現地の状況やニーズ、現場の声を沢山きけました。いつもと同じよう
に体育館で現場で処方出来なかった、薬を作り、午後6時過ぎに本部を後にしま
した。
 橋浦診療所の先生が体調を崩し入院してしまい、現地状況は更に悪化しており
ますが、愛媛県隊が派遣延長を検討しています。津波で被害を受けた橋浦診療所
再建と医師の人的サポートの可能性を、現地職員より悲鳴のような叫びも受けま
した。

 同日午後7時より、石巻市役所に向かい、亀山市長と紹介者のSさん、K社長他
デルタ電子社員、O先生、ひまわり薬局のKさん等と一時間弱、面談しました。か
なり、お話することが出来て、援助や予算の実情、仮設住宅問題、学校問題、設
備の問題、身の上話まで、実情を聞く事が出来ました。
 今後、D電子として、どのような設備を援助できるか、実務級に話を進める事
となりました。(現在、石巻市の仮設住宅復旧率は1.37%です。)また、K
社長の強力を得て、橋浦の診療所の再建、現地の医療レベルの向上のため、現地
職員と協議して、今後、出来る事を考えていく事となりました。現地の職員から
も、登山医学会等に対する人的サポートの可能性についてもお話を受けました。
今後、さらに、話が広がりそうな展開です。K社長もかなりの親日家で非常に熱
い、やさしいです。現地の状況も良く理解し、ポイントも素早く理解され、昨
日、本国台湾に戻り、会長に上申するようです。北上町の復興のために動ければ
と思います。

 個人的には、家に午前二時に到着し、翌朝〜21時まで診療と非常に過労な状態
となっており、つらくなっておりますが頑張ります。現地の只野先生も心労で倒
れてまいましたから・・・苦境にたつ、現地の人々は私たちの活動に非常に期待
し、切望しながら、現地で頑張っております。まだまだ、気丈に家族のご遺体を
毎日探し続けている方もいますが、現地の方も苦境の中、良く頑張っていると感
じました。本当に、登山医学会すべての方も含めて、少しずつでも、力を結集
し、被災地の方に草の根支援できればと切に願います。様々な方々にお声かけ、
さらによろしくお願い申し上げます。

齊藤 健太郎
posted by 日本登山医学会ブログ at 17:33| Comment(0) | 震災医療支援

2011年05月03日

4月最終週 大江先生報告

4月最終週 大江先生報告

石巻赤十字病院支援報告  仙台社会保険病院外科 大江洋文
4月30日の準夜帯と、5月1日の日勤帯と今更ながらようやく診療応援に行ってきました。(1日は午前中でおいとましようと思って行ったのですが、あまりの忙しさに言い出せずに結局夕方まで働いてきました。)石巻市内は一次医療がほとんど破綻した状態のため、通常は重症急患と紹介患者しか診ていない石巻赤十字病院に患者さんが集中し、通常業務ができなくなっているということで、イ
エローゾーンを設けて一次救急や時間外診療は外部の支援チームにすべて任せている状況です。
とにかく大勢の患者さんが集まっていました。30日は日勤・準夜帯あわせて130名の患者さんが受診し、1日は日勤帯だけで98名の患者さんが来ていました。私は日赤応援チーム(今回は名古屋から)と九州厚生年金病院のチームに入って診療しましたが、特に今回は外科医が私一人だけだったので、震災の後片付けで怪我をした患者さんの診察・処置で重宝されました。最初は登山医学会に
報告できるようにどんな患者さんがいたかメモしたりしていましたが、患者さんが途切れることなく来院し、1日の日曜は最大の待ち時間で2時間、各自の専門に関係なくとにかく積みあがったカルテを言葉は悪いですがさばくのに専念したため、何人診察したのかも失念しました。昼食はカロリーメイトを2本口に入れただけでした。ほかの先生方も同様だったようです。
もともとは検診センターの建物を使っての診療のため、診察室は3つだけで、あとは電子カルテの端末のある机3つで面談のみで対応し、患者さんによっては経過観察用のストレッチャーの上で診察や処置をしました。医師だけではなく看護師さんも不足で、応援チームから日勤・準夜とも3名ずついらっしゃったのですが、患者さんの問診、検査の送り迎え、介助などをすると誰も診察スペースにい
ない状態になります。今回は東大小児科の先生がふらっといらっしゃってお手伝いしてくださっていましたが、今後応援される先生は、もちろん事前に連絡が望ましいのでしょうが、突然訪れても歓迎されることはあってもうるさがられることはないでしょう。現地に着いたら2階の本部に赴いて挨拶すれば即診療OK、すでに登録されているので登山医学会と名乗ればわかるはずで、医師免許や身分証
明書の確認など一切ありませんでした。とにかく人手が足りないの一言です。重症患者を診るいわゆるレッドゾーンの応援の外部スタッフや避難所を回るスタッフもいましたが、ある程度まとまって持続的に関与できるチームのほうが望ましいようで、状況については私はよくわかりませんでした。
詳細な要領については竜先生、上家先生、そのほかの先生方がまとめられた通りで、大変参考になりました。診療の時間は一応分けられていますが、飛入りでもたぶん歓迎されます。さらに専門的な対応が必要な際には、石巻日赤のその日の各科当番医が明示してあり、快く引き受けてくれます。今回も小児患者の入院や、レントゲンの読影で不安な際など大変お世話になりました。国道45号線を気仙沼方面に向かうと上品(じょうぼん)の里という道の駅があり、コンビニ、温泉や足湯も近くにあるため快適なベースになると思われ、実際キャンピングカーなどで車中泊している他県ナンバーの方がたくさんいて、屋根付きのスペースでテント泊も十分可能です。以上雑然とした報告です。
posted by 日本登山医学会ブログ at 08:41| Comment(0) | 震災医療支援

2011年05月02日

4月最終週の動き

4月最終週の動きですが、
1.4/29(金:祝日)に、斎藤健太郎先生チームが、北上に入っています。石巻市にも寄ってきており、市長との面会も行ったとのことです。
2.大江先生が、4/30の夜+5/01の昼、石巻日赤の一次救急を担当されました。
このイエローゾーンの救急は、すべて外からのDr.で構成され、ちゃんとした医者がいればとても助かる、ということのようです。両先生の報告を待ちたいと思いますが、大切な情報をひとつ。

北上町に唯一あった診療所(水をかぶって休業中)の只野先生は、避難所診療や往診などを中心的に担ってこられましたが、働きすぎてお疲れだったのでしょう、調子が悪くなり入院することになってしまいました。実は、5月6日より診療所を再開する予定だったのですが、その直前の出来事でした。

これにより、北上の状況も大きく変わってくると思われます。詳細報告は斎藤先生を待ちたいと思います。
5/02 増山茂
posted by 日本登山医学会ブログ at 12:52| Comment(0) | 震災医療支援